2007年05月06日

国民投票法案

左京・錦林学区で発行されているミニコミ紙「くちコミ錦林」第12号が「国民投票法案」の問題点について近藤弁護士のお話しをまとめて掲載しています。

憲法改正問題と国民投票(改憲手続)法案の問題点

国民全体のわずか18%ほどで憲法が変えられるかも知れない 

 4月13日、与党は5月3日の憲法施行60周年を前に、憲法を改正するための法案である「国民投票法案」修正案を衆院本会議で強行可決しました。そのねらいは今国会での成立ですが、国民の間には法案の慎重審議を求め、またその中味を危惧する声が高まっています。こうした中、編集部は近藤忠孝さんのお話を聞く機会を得ました。近藤さんは、4大公害裁判の一つであったイタイイタイ病裁判を勝利に導くうえで中心的な役割を果たされた弁護士です。以下、近藤さんのお話をとりまとめました。

憲法と私

教育基本法を国の命運に関わる悪法に改悪し、防衛省昇格法をも成立させた上で、与党は憲法を改悪するための国民投票法案の成立をめざしています。憲法のエキスは、国民の力によって政府の行為による戦争が再び起こることがないようにしていることです。この視点から見ると、第三章の基本的人権(表現、結社の自由)と九条(平和を守る)とは表裏一体のものと言えます。今日の話の一番のポイントは国民投票法案の成立を許さず、憲法改悪の阻止をするというところです。私は自由と民主主義を守る事が、戦争を防ぐ道と考え、これを仕事とする弁護士になりました。私の人生と憲法の精神とは一体のものです。

自民党「新憲法草案」の要点と特徴

改憲具体化の動きが急です。自民党は政党として始めて改憲案を作成し、改憲を公約した総理(安倍)が始めて誕生しました。公明党はほぼ自民党に同調し、民主党も九条を変えることに反対していません。
 現行憲法の「戦争の放棄」、戦力保持の否定、交戦権の否認が削除される一方、自衛軍の保持が謳われ、「国際協調活動」の名目で海外派兵を行い、世界のどこででも戦争ができる国にする条項が盛り込まれています。また、憲法改正手続きの発議は現在の全議員の3分の2から、2分の1に変え、それに続く改悪を行いやすくしています。その他の条文に大きな変化がないのは、まず、アメリカに急がされている九条だけ変え、自民党色を薄めて公明・民主も議論の土俵に引き込んで変えやすいようにする意図からです。

国民投票(改憲手続)法案の問題点

憲法改正のための手続きを定めるのが国民投票(改憲手続)法案です。この法案の施行は公布後3年です。法案の中味を国民に周知させる期間が3年ということですが、公布されるとすぐに、「憲法審査会」が設置され、改憲の議論が交わされて、案が固められます。3年後に議論が始まるのではなく、3年後すぐに国民投票が行われるのです。また、500万人いる公務員・教育者の「地位利用による」運動が禁止されているのは大きな問題です。罰則が削除されても法の拡大解釈により、懲戒解雇などもあり得るでしょう。さらに公務員法によって新たに規定を設けて、がんじがらめにしようとしています。その一方、改憲派に決定的に有利なのが、テレビ有料CMの自由化(投票14日前まで)です。財界や自民党はCMを買い占め、世論を改憲に導くことができます。次に問題なのは、成立要件に最低投票率の規定がないことです。また、白票は無効にされます。仮に、投票率40%、白票1割とした場合、国民全体のわずか18%ほどで憲法が変えられるかも知れない。この法案には、国民が自由に判断できる公正な情報を提供し、国民が自由に考え行動できるような制度がありません。いかに憲法改憲を行いやすくするかを考えたのが与党の国民投票(改憲手続)法案です。

憲法改悪をさせないためにどうしたらよいか

「憲法改悪反対」の声は高まってきており、多くの人を反対派に結集できる条件があります。今、必要なのは参議院議長にたいして請願署名を提出することです。その数が多いほど、選挙で選ばれる国会議員はそれを無視できなくなります。国民投票(改憲手続)法案を阻止すれば、安倍内閣の時代にも、さらには半永久的にも憲法改正が不可能になります。法案阻止は日本の平和だけでなく、世界の平和に直結します。「日本が変われば世界が変わる」のです。


 


 

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2006年11月26日

郡山総一郎さん講演会

25日、Peace9フェスタ3日目。フェスタ最大のイベント郡山総一郎さんの講演会が開催されました。心配していた参加者もこの種の集会では久しぶりに立ち見が出る盛会ぶりで150人を超えるみなさんが熱心に郡山さんの講演に耳を傾けました。

郡山さんは、フォトジャーリストらしくスライドを中心に話が進みます。イラク・パレスチナ・アフガニスタン・タイ・カンボジア…。いずれもかれが現場を駆けめぐり取材してきた写真です。彼が撮る写真は人間がテーマです、人間を撮るにあたってぶれない彼の視線。紛争と貧困と病気…重たいテーマのスライドと話が続きます。しかし、無造作なシャツ姿で気さくで明るく、どこにでもいそうな人物の郡山さんのかもし出す雰囲気に大きな元気をもらいました。

され、フェスタ最終日のあすのプログラムは、午前11時から某公共放送で、今年の夏放映されたビデオの上映。沢村投手と戦争をテーマにしたドキュメント。そして、午後1時からは、幻のビデオの上映です。憲法改正に反対・賛成者が合宿し討議するその結論が「いま改正の必要なし」となった。この結論のためフジテレビが一時お蔵入りさせていた番組。一度見る価値あり。

最終日、展示企画は午後3時までの予定。是非一度足を運んでください。

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2006年11月23日

Peace9フェスタ開幕

23日、Peace9フェスタが開幕しました。京大11月祭のなかで学生と地域の住民が共同して開催する憲法60周年の記念イベントです。学生の町左京ならではの取り組みです。地域の九条の会が企画したミニ戦争展などの展示企画、映画ビデオの上映・講演会・紙芝居・絵本の読み聞かせ・楽しいライブなど盛りたくさんの企画が4日間繰り広げられます。会場は京大法経総合研究棟108号室。

初日の23日は、10時から開会。プログラムは10時30分から映画「日本国憲法」の上映、午後1時からの吉井ますみさんのライブ、紙芝居「教育基本法」と続きます。午後3時からは、砂布均さんとコマサクバンドのライブ。いずれも満員の大盛況。展示もシベリヤ抑留を題材にした「石井倶恵ミニ作品展」やミニ戦争展などに熱心に参加者は見入っていました。初日だけで150人以上の参加がありました。

24日は、10時開会でオープニングは詩吟「憲法九条」。11時から広島原爆の爆撃機を題材にしたドキュメントビデオの上映。午後は1時から劣化ウラン弾のドキュメントビデオの上映。2時15分からは神代さんの読み聞かせ「かわいそうなぞう」、3時からはビデオ「9−Nine憲法九条は訴える」の上映を予定しています。そして、25日は郡山総一郎さんの講演があります(京大吉田南1号館3階)。

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2006年09月15日

「新憲法と愛国心」   有尾 善繁さん

有尾 善繁さん「新憲法と愛国心」の原稿です。

 近頃、新聞紙上においても、愛国心を持つことは国民にとって当然のことであり、愛国心のない者は非国民であるかのように言う意見が散見されるようになりました。しかしこうした考え方は戦前・戦中において事ある毎に強調されていた考え方であり、それは人間たるにふさわしい生活を送ることを人間の権利となし、この権利を守ることを国家の第一の責務として定めた新憲法の精神とは相容れることのない考え方です。ですからこうした考え方からすれば、新憲法は根本的に変えなくてはならない誤ったものと言うのも当然のこといえるでしょう。
 そこでこの機会に新憲法と愛国心について考えてみようと思います。思想・言論の自由を保障した新憲法が愛国心についてあえてふれことがないのは当然のことであるとしても、愛国心を不要のものと見ているわけでは決してないと思います。むしろ新憲法は、愛国心が人々の心に根づくための条件を整えることを国家の義務として定めていて、それがつまり、人間らしい生活を権利として保障するということではないでしょうか。
 この憲法の精神からすれば、愛国心を育てていく根本の道は、愛国心の必要性を国家の名において人々に説き聞かせることではありません。そうではなくて、それは万人が誇りとなし、愛することの出来る国へと国づくりをして行くことであり、一人ひとりの人間を等しく人間として大事にすることを国の根本に据えると言うことだと思います。
 なお、こうした考え方を私は尊敬する学校の先輩から聞かされ、軍国少年であった私もはじめて目が醒める思いがしたこを、今は亡きこの先輩への感謝の念を込めて附記する次第です。

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2006年09月14日

廣庭 基介さん

廣庭 基介さん(左京区静原在住)の原稿です。

 1933年3月5日の総選挙で、ドイツ国民はナチ党に288、社民党に120、共産党に81議席を投じた。議席数で云えば、ナチ党は59%、他の党が41%を取っていた計算になる。つまり、4割のドイツ人はナチに反対していたのだ。しかし、過半数を取ったナチ党は、直ちに共産党の議席を抹消し、23日にはナチ党以外の政党を禁止する「全権付与法」を制定、4月1日からユダヤ人弾圧を開始した。5月2日、労働組合の禁止、同10日には最初の公開焚書をベルリン等30の都市の広場で実施、20万冊を焼いた。ドイツ人はナチ党議員に少し多く賛成の票を投じてしまって、世界のそれからを、地獄の恐怖に導いてしまったのだ。ヒットラーが総統に就いていたのは、たった12年3カ月だったが、賛成した人も反対した人も、そして、ナチと戦ったヨーロッパ諸国の人々も含めて5480万人の命が犠牲となった。その選挙の際に、ナチ党に反対した人々も、賛成した人々とおなじようにドイツ兵として戦地に赴き、ヨーロッパ中を転戦し、戦死して行った。ナチに反対しながら、戦死した人々は口惜しかったことだろう。
 今、日本では、過去60年間、一人の日本人も、一人の他国の人も殺すことを許さなかった日本国憲法を変えようと云う勢力が、大きくなりつつある。有権者の中に、戦争を知らない人が増えたためか、平和では困る人が増えたためか。過去に立派な実績を持つ現行憲法を、アメリカが押し付けたから駄目だとか、現状に合わないから変えよう、とか唱えている。戦争を起こさせない現憲法の何処が悪いのか?何処が不足なのか?そういうことを唱える人々ほど、結構、アメリカの云うことを「ハイハイ」「イエス、イエス」と云う人々ではないのか。
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2006年09月12日

玉垣 良三さん

玉垣 良三さん(左京区上高野在住)の原稿です。

 1950年代に京都で学生・院生の9年間を過ごした時には、自分の生き方に直接関わって憲法を意識することはなかった。大学院を終え北大に就職した時、学部長の前で「公務員として憲法を順守する」との誓約書に署名することから私の大学人の道が始まった。憲法第99条に従えば当然なのだが、公務員の原点を意識させられた意味で忘れられない憲法との出会いであった。
 1980年代後半に京大の理学部に勤めていた時、外部の有職者の大学院における研修の問題がおこり、自衛官にも拡大してよいかどうかが議論になった。米国での生活が長かった人の中には、納税者なら誰にも平等に機会が与えられるべきだとの意見も出た。私は北大赴任時のことを思い起こして、貴方は公務員であり憲法を順守する義務があると指摘し、憲法第9条からみて違憲である自衛官の身分のままでは認められないと主張した。
 自民党の「新憲法草案」では、憲法第9条A項を削除し、「自衛軍を保持する」を新設する。若しこうなったとすれば、私の論は根拠を失う。更に、この改憲案では第6章司法の最初にある第76条に3項「軍事に関する裁判を行うため、下級裁判所として、軍事裁判所を設置する」を新設する。先行する2項に「特別裁判所を設置することができない」(内容は現行A項に同じ)とあるのに、である。軍人を特別扱いすれば、権力の恣意的行使におちいり易い。総じて憲法の性格が、国民の為に権力を規制するものから権力の為に国民を規制するものに、変わるのではないかと危惧する。
 私の経験は、ほんの一例だが、憲法第9条A項が変われば、すべてが変わってくるという思いを強くする。

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梶野 啓さん

梶野 啓さんの「憲法と私」の原稿です。 

第二次世界大戦中まだ小学生だった私は、『銃に撃たれた兵隊さんたちはみんなく天皇陛下万歳!>と言って死んでゆく』と教えられていました。だが終戦とともに帰ってきた兵隊さんから、皆『お母さん!』と言って死んでいった、と聞かされたときは、本当にびっくりしましたが、何かほっとする気持ちにもなりました。何故なら、ファシズム(独裁国家主義)では、先生もまた生徒に対してく独裁者>であり、<絶対服従>を強制したからです。ある日、授業が始まったのにお喋りをしている児童がいました。すると、さぁ大変。直径10センチ位の丸太棒をもった教師が、生徒たち全員の頭を一人ひとり叩きはじめたのです。ファシズム(全体主義)とはく全員責任主義>でもあるのです。もちろん軽くゴンと頭の上に置くように叩くだけ。でも丸太棒ですよ。『アッ』と思った瞬間、全身はしびれ硬直していました。だがこの先生は、敗戦と分かった日、突然死しました。口にはしませんでしたが、天罰と思いましたね。
 あの時代は一学年上だと、もうく絶対的独裁者と配下>の関係でした。日本中がそうだったのですから。いかなる国にもいかなる時代にもく絶対者>は居てはならないのです。
 日本にある全米軍基地を撤去せよ!日本はアメリカの植民地ではないのです。日本人は、絶対者アメリカ人の配下ではないのです。く自立した国家>として平和憲法9条を守ることこそが、日本のあるべき姿ですから。
                          
                 
梶野 啓(玲王) 昭和9年9月17日生

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2006年09月05日

通信7号を発行しました

またまた、事務局の宣伝担当者の怠慢で「左京・九条の会通信」第7号の更新が遅れました。

「憲法60周年Peace9フェスタ」を11月23日〜26日に開催を決定。九条の会・京大と左京九条の会をはじめとする各地域の九条の会と共催で京大11月祭のイベントとして開催することになりました。学生と地域住民の創意で取り組みが進められようとしています。その進行状況も含めて、随時お知らせします。4日間のイベントです、何をするか楽しみです。

posted by 左京九条の会 at 23:25| Comment(1) | TrackBack(0) | 活動日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月12日

通信6号を発行しました

事務局の宣伝担当者の怠慢で、久しぶりの「左京・九条の会通信」第6号の発行です。

11月には、左京での大規模な「憲法の集い」を予定しており、7月14日には、その実行委員会を発足させようという時期でもあります。ここは、決意も新たにがんばりたいと思います。

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2006年06月06日

鞍馬寺貫主のお話

憲法九条・松ヶ崎の会、下鴨「九条の会」が共催で、鞍馬寺貫主のお話をきく集いが行われます。参加は自由、どなたでも参加できます。

鞍馬寺貫主、信楽香仁さんにお話をしていただきます

日 時  6月18日(日)午後1時30分〜
会 場  鞍馬寺本坊金剛寿命院(寺務所)

集合場所  叡電出町柳駅改札口前  午前11時 (雨天決行)
    *午前11時15分発 鞍馬行きに乗車 終点で下車
    *鞍馬寺金堂まで歩いていきます。(約30分)
    *鞍馬寺金堂付近で昼食

 (交通費・弁当・お茶・雨具など各自で必要なものを持参)

posted by 左京九条の会 at 23:00| Comment(1) | TrackBack(2) | イベント紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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